改正版: バラの枝枯れ病/ステムキャンカー (これぞ枝枯れ病という究極の見本!)
久々のバラの話題なのに、病気の話ではじまってしまうのもなんだかなあ・・・と
ちょっと気が引けたのですが、最近こちらでは冬の剪定を始めたばかり、ちょうど今が
旬?の話題かな・・・と思い、「バラの枝枯れ病特集」を組んでみました。(爆)
実は私のブログに、「バラの枝枯れ」だとか「キャンカー」で検索されて、
07年のちょうど今頃書いた記事にたどり着く方がよくいるようなので、
なんだかちょっと不思議に思い、自分でも「バラの枝枯れ」とググッてみると、
なっ、なんと不名誉なことに、Googleの検索結果の一ページ目のトップに
私のブログが登場してしまっています。

おまけに、某サイトで、バラを育てている方が、
「バラの枝が黒くなってきているのですけど・・・」
みたいな相談をされており、その返答として、
「うちはなったことないけど、コレなんじゃない?」
といって、私のブログの「キャンカーのページ」のリンクが張ってあったりと、07年の2月の
「バラの枝枯れ病 ステムキャンカー (これぞ枝枯れ病という究極の見本!)」 の記事、
なにかと皆様にお役に立たせて頂いているようですぅ~。


夫や家族に、このことを話したら、全員にお腹がよじれるくらい爆笑されたのですが、
私としては、お悩みの皆さんの病名解明に役立っているとは言え、こんな不名誉なことで
検索結果のトップに入ってしまったことには、なんだか複雑な心境でもあったりします。

こうなってしまったら、今後「綺麗なイメージのブログ

(↑そんな良いイメージ、残念ながら初めから全くなかったのですが・・・苦笑)
開き直って、今回新たに出血大サービス!?でいろんな角度からバシバシ
キャンカーを激写してまいりました!
前回バラの枝枯れ病(ステムキャンカー)を特集した時は、まだ古いカメラを
使用していたのですが、今回は愛用のDSLRとマクロレンズを使用、前回よりさらに
パワーアップした仕上げになったと思いますので、皆様どうぞごゆっくりご覧に
なってくださいね~!
まずは凍傷で痛んでしまったバラの枝↓。 黒くなり始めています。

この枝↑は昨年6月ごろ下からぎゅ~っと伸びてきたたくましいベーサルシュートでした。
こんな風に枝の途中で茶色くなっていくものや・・・

この枝は割と古いものだったのですが、やられてしまっています。(涙)

ざざ~っと一本景気よく茶色くなっています。

ほとんど凍傷でやられてしまった犠牲枝・・・。

枝の真ん中辺りからカビが生えてきているの、お分かりでしょうか?(汗)

これは古めの枝だったからまあそれほどショックではなかったのですが・・・

アップでの特集・・・

本当は直視せず、そのまま速攻でごみ缶に入れたかった気持ちを
ぐっ~と堪え、色々な状態の写真を撮ってみました。

写真でもおわかりのように、このような重症のキャンカーになっても、新芽はでてくる
場合もあるのですが、枝を切ってみると、中まで茶色で乾いており、きっと新芽も今後
上手く育っていかないかと想像されます。

しわしわになったり、茶色くなったり、黒くなったり、黄色くなってから茶色くなったり
する場合など、色々あるようですが、我が家のように凍傷でキャンカーになった場合は
ほとんど、一番上の写真のような状態から悪化していきます。

シアトル、北に位置している割には、冬でも割と穏やかな気候なのですが、
昨年11月の終わり頃、夜は7,8度、日中は15度あたり、平均して10度前後の
気温がずっと続き、一度も氷点下になって時期に、急激に最低気温がマイナス6,7度
の日が連続6日間くらい続き(日中の最高気温がマイナス2度)、その一週間後、一気に
15度前後気温まで戻った時ということがあったのですが、案の定、その時に被害に
あったものと思われます・・・。(涙)
この急激な寒さの前日まで、まだまだ青々していたバラの葉も、冷凍庫に入れたレタスの
葉のような状態になり、一気に落葉。 そのまま綺麗さっぱりに葉が落下してくれるのではなく、
茎にレタスの腐ったような葉がべっとりと絡みつき、手で一枝一枝丁寧に、絡みついた枯葉を
取り除いて行く掃除がかなり大変だったことを覚えています。
この地道に手で一つ一つ丁寧に枯葉をとっていく作業の繰り返しをひたすら続け、
株の植わっている土周りや枝を綺麗に保っていたのにもかかわらず、やはり凍傷で
痛んだ枝には黒くなるどころか、カラカラに乾いてカビまで生えてきてしまいました。(涙)
感じたことは、品種によって凍傷にかかりやすいものと、そうではないものがあるようで、
この急激な気温差にも一本も枝枯れならなかったものもあります。所謂耐寒性の強い薔薇という
ことなのでしょうか・・・?
また、我が家にはERのジュード・ジ・オブスキュアが3本あるのですが、
(フロントヤード、バックヤード、そして鉢植えのもの)、フロントに植わっている
ジュードは、急激な温度変化にもびくともせず、一本もキャンカーの被害が出なかったのに
対して、鉢植えにして6年目のジュードの被害は、かなり酷く、何処から手をつけたら良いのか
という状況。 また一方、裏庭に植えているジュードにも、鉢植えほど被害が酷くないにしろ、
昨年初夏に成長した大切なごっついベーサルシュートに何本も被害が出てしまったので、たとえ
同じ品種でも、植えている場所、環境、または株の状態によっても、被害の出の差が出るもの
なんだなあと痛感しているところです。
やはり、品種だけではなく、株の状態や、植えてある環境など、その他色々なことが
複雑に重なって、このように被害に影響してくるのでしょうね!

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